紀伊国屋文左衛門に学ぶー儲けの構造ー
2014/11/12
江戸時代、台風のせいでみかんを運ぶ船の航路が絶たれ、紀州のみかんは
地元では大暴落してしまいました。
その一方で、同じ頃、江戸ではみかんが品不足で価格が高騰している状態でした。
これに目をつけた紀伊国屋文左衛門は、決死の覚悟でみかんを大型船で江戸に運び、これを売りさばいて巨万の富を手に入れたと言います。
このように地域によるその時の異なる価値観(ギャップ)をうまく利用したことが、成功につながったと言えます。
「転売」です。
オークションやリサイクルショップは、これの最たるモノで、
自分にとっての不要品や価値の低いモノが、
他の地域や他の人の手に渡ることによってその価値が認められ、値段が付けられるのです。
でもこれは何もオークションに限ったことではありません。
ここに商売の基本的な考え方(儲けが生まれる構造)が垣間見られるのです。
市場には、同時にまったく同じモノを販売していながら、
その購入場所によって、
価格が大きく変わってしまうという「歪み」が生じることがあるのです。
この市場の歪みを見つけ、ビジネスを考えていけば、
そこに新たな可能性が開けてくるのです。
PSM(プライス・センシティビティ・メジャーメント)分析を活かす
たとえば、自分の売り上げが年間2400万円だとします。
そうすると1ヶ月の売り上げが200万円、
1ヶ月に25日働くとして1日8万円、毎日10時間働くとして1時間8000円。
・・・とすると8000円以上の具か価値がない業務は外注に出したほうが得になります。
自分でやればなんでもタダだという考え方は間違い。
そのダサい考えは、コンビニで脱サラして、
アルバイトを雇うお金が勿体ないといって常にレジに立っているオーナーと同じです。
「自分がすべきかどうか?」の基準にPSM分析は使えます。
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