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特需は売れるが真の需要ではない。

      2014/11/13

僕達、大人は非常に弱い生きモノ。

「人生は長距離走」であるコトは理解している。

しかし「短距離走」で一番を取ろうとする。

つまり「目の前の需要」を必死に刈り取ろうとするワケですね。

ここで難しいのは「豊作」をもたらすのは「刈り取り」では無いというコト。


ほとんどのビジネスでは、
豊作(大きな売上)をもたらすのは「種まき(集客と顧客フォロー)」そのものにあり、
種まきを辞めた時点で、豊作はありえないのです。


目の前の「おやつ」をガマンできない子供をあざ笑うけど、

大人は目の前の「小銭」を拾う行為をサラリと行ないます。

そしてその「小銭(特需)」は永遠に続くと錯覚するわけです。



ジャパネットたかたの社長がすごく深い話しをしていました。

日経ビジネスに掲載されていた記事。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121031/238829/?top_updt

深刻なほどに、いまテレビが売れていない


「いままでは液晶テレビの調子がよかったから、私たちの会社もすごくテレビの印象が強かったと思います。しかし、昨年エコポイントの終了と地デジ化移行が実施され、業界全体として、その後は5割売り上げが落ちると言われてましたけど、実際は8割でした。
さらに、いまはその6掛けなんです。これがいまのテレビの販売状況なんです。

だから私どももはっきり言って昨年は減収。今年も減収です。
だからとにかく方向を変えなければならないと、いま全社で変えています。
これがいまエコポイントと地デジ化終了後の1年の状態です。売り上げだけを見れば右肩上がりじゃないんです」

テレビの販売不振がこんなにもひどいとは思っていなかった。
テレビ販売の現場は、我々の想像を絶するものだったのだ。
順調のように見えるこの『ジャパネットたかた』でさえもここまでになるとは予想していなかったようだ。
「テレビが売れているとき、それでもぼくは危機感持ってました。
エコポイントが終わる1年くらい前にも、全社に『テレビに代わるものを早くみんなで考えておかないといけないぞ』とメッセージを流してね。

でも現実的に売れるときには売れるものを集中して売りますよね。

そしてテレビが売れなくなってこれまでのビジネスのスタイルとか、取り扱うカテゴリーとか、戦略とかも含めて、方向を180度切り変えるよ! って言ってがんばってきたのが、この1年ちょっとなんですよ」



でも現実的に売れるときには売れるものを集中して売りますよね・・の部分が重要。

売れるものを売るのは商売の基本。
売れないものを売るのより132倍簡単。

でも「それが売れなくなった時にどうするか?」を同時に考えなければ、どこかで停滞する。

そもそも「特需」は「真の需要」ではなく、

将来長期的に渡って計上される利益の先食いなワケで。


そう考えると流行りの「太陽光」系のビジネスも5年後にはどうなっているか・・・
ビジネスモデル的にも細く長くのビジネスではない気がするとかしないとか。

以前にもブログで「特需に乗ってはいけない」というエントリーを書きました。
そちらもご参照下さい。(美しいビジネスは特需にのってはいけない。の記事

そして高田社長はこう言っている。

「いまお客さまはお金がないわけではない。
欲しいものがないのです。持っているものを無理して買わなくてもいい。
けれども、それだけ良い商品、支払う価値がある商品であればお金を投じるのです。」


パナソニックから販売されているヒット商品で、ドルツという携帯型の電動歯ブラシがあります。これはOLさん向けに、オフィスに持っていって食後いつも歯磨きをしてほしいとデザインも若い女性向けに開発したものです。
これが彼女たちに100万個売れてヒット商品となったとき、私たちはそれを50代向けに売りました。
それが50代どころか、70代、80代の方が買っていらっしゃる。それで100万個売れたのです。

新たに100万の市場が50代以上にあるんですよ。
メーカーさんも見ていない部分がまだあるかもしれません。
私たちにしてみれば、100万の市場をジェネレーションを変えて生み出すということがあるのです。
もちろん逆にお年寄りしか使わないと思っていたら若い人に使ってもらえたということもあります」


うむ。
確かに賢いメーカーは商品訴求層を大きく変えている。
簡単に言えば「シニア向け」に舵をとっている。
特に昨年あたりからWEB広告あたりもこの傾向が活発。

・今まで10代20代が顧客だった商品を40代50代に売る

という戦略。

例えば「包茎」これって明らかに10代、20代向けの商品。
商品かこれ?(笑)

しかし今、雑誌広告では「シニア層」に包茎を売っているワケです。



・将来介護される時のことを考えて・・・
・旅行のお風呂で堂々としたい・・・


すごい切り口です。
ですが、おそらくシニア層を獲得できていると思います。

だって「他の医院」は「若者」を顧客と決めている、決めつけていますから。


誰が顧客なのか?誰を顧客ではないと決めつけているか?



「誰が顧客か?」を変えるだけで、1番になれるワケですね。

顧客が誰か?を分かっていないケースは山ほどあります。

2年ほど前に爆発的HITした「レッグマジック」

弊社にも転がっています。ここ半年ほど使用していません。
これも「20~40代のダイエットに興味ある女性」が対象でした。
しかしこの層は「飽きっぽい」ですし「流行」に敏感です。

商品は短期間で売れすぎると、時代と共に「懐かしい商品」に成り下がり、
売れなくなります。これが流行商品の特徴です。



流行とは「短期間での消費」のコトであり、

結果的に「ダサさ」へと変化するワケですね。

知らないけど。



そこで「包茎」と同じ手法で、ターゲット層を変えます。

訴求メッセージも写真も、その層に響く仕様に変えるわけです。


60歳、70歳、80歳をターゲットに見据えているのは素晴らしいですね。
今後この層は厚みを増しますし、器具の次は顧客にサプリなど健康食品も販売できますし。

※そもそも60代などで、レッグマジックが使える時点で健康なんですが(笑)


高齢化社会を迎えることは間違いない事実。
それを見越して「顧客」の定義を改めて考えなおす。

これって重要かもしれません。

ほとんどの会社が「ウチの顧客は・・・」と決めつけていますので。


高田社長の言うとおり”ジェネレーションを変えて生み出す”というキーワードは分かりやすいですね。

逆に「シニア層向け」の商品を「若者層」に売るとか。

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