ビジネス思考 振り返り
2014/11/12
このコマでは「知識」「知恵」の大きな違いと、知識人が活躍できない意味と知識人や専門家がビジネスとして成り立たなくなっている意味、本質などを話しました。
別に専門家を目指してもいいわけですが、専門家はますます「活躍」は出来なくなっていきます。
「求められる」のですが(表面上は)、実は「求めめられてもいない」という不都合な真実もあるわけです。
資格商法や資格崇拝についてもスライドで話したのですが、
資格商法の目的とは(受講者側)、「求められる」という事が前提にあります。
はい。こんなカンジです。
●●は日本ではまだまだ認知が少なく、資格保有者もいません。
しかし市場は●●を求めています。まだまだ足りません。
●●カウンセラーになれば大丈夫です!
ビジネスにも使えます!昇進にも一役買う資格でございます。
的なモノですね。
ここで間違えてはいけないのは「求められる」としても、
「活躍できる」は全くの別物というコトです。
かなり重要です。テストに出ます。
「求められる存在」と「活躍できる存在」は別物です。
例えばWEB製作業者。WEBをシコシコつくる業種です。
もはや業者化しており、均一化してしまっています。
コモディティ化してしまってますから、「差別化」というキーワード自体が形骸化していると言えます。
で。でですね。
WEB製作業者は「求められます」
「あー。ホームページ作りたいね」と誰かが思った時に「求められる」わけです。
どっかの社長や企業、お店に。
しかしですね・・・・
「活躍できるか?」
「対価として十分な価値を届け、対価を貰えるのか?」
と考えた場合にはNOなのです。
「求められるけど活躍は難しい」という市場に成り下がってしまったのです。
大手は別ですが、9割を占める小さなWEB制作会社など。
だから小さなWEB会社は大変なんです。
しかも・・・「求められる」ことも少なくなってきています。
少しの気合があれば誰でもほぼ0円でホームページを作れる時代ですから。
テンプレートも販売されていますし、ブログでもその役割は果たせますから。
「代替可能」な選択肢が「年々増えている」というコトです。
簡単に言えば「求められる」存在だけでは、今後はかなり生きていくのがツライかも・・・というコトです。
求められるとは「ニーズ」と表現できます。
しかし周りの商売を見てみますと「ニーズの喚起」で上手くいっている商売、業種ってありますかね?
ほとんど無いんじゃないですかね?
これだけ多様性が高まり、多種多様なニーズが乱立してしまった今、
不特定多数のニーズを満たすなんて事はありませんし、そもそもそのようなニーズというものは「FREE化」、つまり「無料」というカテゴリーに飲み込まれているのです。
ここに気づかず、必死に資格を取っても意味がありません。
専門性を高めた所で、ゴールはあまり良いものでは無いのです。
つまりこーゆーコトです。
「求められる」だけというコトは、今後の時代は
「タダ」もしくは「安価」という市場で生きると言うコトを意味する
求められるかどうか?より僕達のような小さな会社は「活躍できるかどうか?」にフォーカスしないと生き残れませんし、
それを考えず「ニーズや求められる」というキッカケで参入すると、結果的には価格戦争に参戦するハメになります。
そう考えますと・・「知識の限界」というキーワードが自然に浮き上がってきます。
知識だけで戦えた時代は過去のもの。
知識だけで「お金」を簡単に巻き上げれたのも過去のもの。
事実、税理士は法の改正などの影響もあり、どんどん資格保有者が増え、
多くの税理士の年収は500万円を切っていいます。300万未満なんてデータもあります。
「税理士資格」は求められるけど、採用とはイコールではありません。
税理士事務所が欲すのは「活躍できる人材」であり、
いくら素敵な知識があっても「結果的に人として求められない」というわけです。
弁護士も同じですね。法テラスなどの存在もあり、食える弁護士はごく僅かです。
医者もですけどね。
「知識で全てを解決出来る」という妄想を捨てない限り、拡張性も発展性も無いというワケですね。
いつものように問題もいくつか用意。
例えばこの問題に回答できるかどうか?で運命は変わると思うのですね。
SEOの専門家、リスティングの専門家、LPの専門家という具合にWEBという市場を見ても様々な専門家が存在するワケですが、それらの専門家に頼る危険性や意味を再度話したのですが、絶対に忘れないようにするべきだと思います。
個人的には。
思考という大きな枠組みで話しをしたので、アッチコッチと話が飛びまくりましたが、
大切なのはいつも言っている「抽象化」です。
飛躍にも解決能力にも「抽象化」が鍵になりますので。
アナロジー的な思考とかが一番近いかもしれません。
講義でも紹介した「アナロジー思考」は良書です。
考える事が苦手、アレルギーのある人は必読でしょう。
参加された方はぜひ動画を再度見てみて下さいませ。
俯瞰(ふかん)という言葉をよく使い分いますが、
俯瞰とは視点や視座を意図的に変え、見ようとすることです。
要は抽象化が出来ないというコトは、問題の本質は見えないし、常に目先のコトで四苦八苦する事になるわけです。
知らないけど。
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