焦りと余裕について
2012/07/14
僕は2005年にサラリーマンを辞めた。
職種は違えどこのサラリーマン時代の経験は今でも宝。
結構、良い上司に恵まれたし。
コンサル的なことを「選びながら」やっているワケですが、
非常に多いケースに「焦り」の人間が多い事に気づく。
「来月には100万円稼ぎたい」
「2ヶ月後にはこのサイトから100万の売上アップしないといけない」
・・・・・とにかく「焦って相談する」というケースが多い。
うちは大きな会社でもないし、
規模を追いかける必要性というか(社員数十名のマネジメントとか性格的にも無理だし)、僕は志も低いダメ社長。
起業したときにBtoB事業を考えた時に最初に思ったのが
「思いっきり尖ろう」という事。
鳥取という過疎地で(笑)、ありえないくらい尖ろう・・と。
似たような業種の会社が引くくらい。
勝てねえよな・・・・・と引き下がるくらい。
デカいこと言うなあ・・・・と思われるくらい。
業者に成り下がるというコト
レポートでも書いたけど「業者」と呼ばれる事業は悲惨だ。
サラリーマン時代に痛いほど見てきたし。
相見積もりとか値引きとか・・・・
このような発想は「業者」として見られているから生まれる。
同じものを販売していても、
業者、販売店などと消費者にカテゴライズされた時点で、結構な割合で生きるのに、利益を残すのに必死にならなければならない。
家電もそうだし、スーパーもそうだし。
ただし同じモノ、カテゴリーに属するものを販売していても、
そこに「余裕」があればかなり話しは違ってくる。
トヨタで車を買う顧客は「値引き」を期待するけど、
BMWで車を買う顧客は「値引き」を求めもしない。
業者とはその他大勢の「一部」に属することを意味する。
正確には属す属さないのではなく、ユーザー(消費者)に
「●●を売っている会社」と相手に認知されちゃっているというコト。
「モノ売り」だと思われているというコト。
だから「価格」を異常に気を使うし、
モノ売りだと思われているのだから「価格」で頑張るしか顧客を惹きつける事が出来ないというワケだ。
「ウチは違うんですよ。ごめんね
A社やB社を同じだと思ってるなら、それは誤りだよ。
なぜかと言いますと・・・・・・・・・」
という事を明確に示せば、その他大勢に交わらなくて済む。
その簡単な方法が「王様」になりきること。
ただし裸の王様にはならないよーに。
なんといいますか、「焦りすぎ」の人が多い。
焦って売ろうとし、売りたいから値引く・・・みたいな。
何が言いたいか。
それは簡単で・・・焦りが間違った判断、行動を促すという事。
焦りは大抵、冷静さを失っている状態であるから「間違った判断」を促し、さらに「間違った行動」までも促す。
となると・・・さらに悪い結果を招く。
スタートが「焦り」からはじまると、割と悲惨。
焦りが間違った判断、行動を促し、
余裕が「未知の可能性」に気づかせてくれる。
ブランディングとかのセミナー、書籍を出している人が多いけど、その大半はどーでもいいというか、軸自体がズレズレ。
人脈がどーとか。
専門性がどーとか。
ニッチがどーとか。。。。。
ブランディングという要素は複数の要素が絡み合い形成されると思うのだが、そのひとつに「圧倒的な余裕」というファクターがある。
ブランディングとは王様であり、勝者のこと。
王者たる余裕が、不思議とさらなる魅力を増し、多くの人を引きつける。
王者たる「圧倒的余裕と雰囲気」
それを持たなければ常に現状止まりかもしれないと思う。
そのためには現状がさほど良くないとしても「焦らないこと」
意図的に「畳めるだけの風呂敷」を広げること。
畳めない風呂敷を広げるのが「大風呂敷を広げる」という事。
↑これ最悪。詐欺、嘘つきと世間では指をさされる。
畳める程度の風呂敷を広げる。
・・・実はこれがブラディング形成の第1歩。
どのブランドも会社も最初はここからはじまる。
VUITTONもハリーウインストンもBOTTEGAもあらゆる「ブランド」もそう。
後付けの美談だけに惑わされる人が多いが、
「適度に畳める程度の大きな風呂敷を広げること」はすっごく重要だ。
最初の段階では意図的に大きく見せる事は避けて通れない。
何度もいうが
「すぐに畳める程度の大きさ」じゃなければダメですが。
最近の投稿
カテゴリー
関連記事
-
保護中: 弁証法という思考
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
保護中: マインドマップ
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
保護中: 顧客囲い込みの戦術(紙媒体利用編)
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
保護中: ピカソとキュビスム
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
保護中: 思考の重要性
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
専門家の需要はなくなる一方だと思う件。
専門家の終焉。いろいろな専門家がウジャウジャいるわけですが、それらの多くはすでに賞味期限が切れかけだと思うのです。
- PREV
- なぜビジネスがうまく回らないのか?
- NEXT
- ピカソとキュビスム